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”ハポン”(日本)という苗字を持つファミリー

こんにちは、モデル・定住旅行家のERIKOです。
2018年最後の定住旅行地、スペインのアンダルシア地方、セビージャから南に12kmのCoria del Ríoコリア・デル・リオという村へ来ています。この村は通称、”支倉の村”と呼ばれ、我々日本人にとって親しみが持てる場所なのです。
コリアの人口は約3万人、そこに日本の侍の血を引くとされる、Japón(日本)という苗字の人たちが約700人暮らしています。私のコリアの家族も、そのハポンさんの一族です。それでは家族を紹介します!

フアンフラン・ハポン
日本・スペイン支倉友好協会会長。小学校で英語の教師をしています。

奥様のマリアエレーナさんは、アルゼンチン北部コリエンテス出身。留学をきっかけにそのままスペインへ移り住んだのだそう。合唱団のディレクターをされています。海外公演の仕事も多く、私が到着した時は、ちょうどNYで公演されていました。
彼女の現在の名前は、マリアエレーナ・ガナ・ウヒエジですが、結婚してスペイン国籍を取得する前は、マリアエレーナ・ガナでした。スペインでは、苗字は父姓と母姓の2つを取るのが決まりです。申請を出した際に、「自分の好きな苗字でいいので、もう一つつけて下さい」と役所から言われ、母親の姓をつけたのだそう。どんな姓でもいいというのが、すごいですよね!

 

長女のカルメン・ハポンちゃんとディエゴ・ハポンくん。

カルメンはスペインの女性に多い名前です。コリアでは漁師を守る聖人であり、人気のある名前です。カルメンちゃんは勉強がよくできるので、来年から飛び級するそう。
ディエゴくんが生まれた時にフアンフランさんが特に嬉しかったことは、ディエゴくんに蒙古斑があったことだそうです。「日本の血が少しでも入っている証拠かも」と感動したと話していました。ちなみに蒙古斑はスペイン語で、Mancha Mongólicaと言います。

晩婚夫婦の馴れ初め

この夫婦の馴れ初めはとても現代的。当時44歳で独身だったフアンフランさんは、ある時出会い系チャットで知り合ったマリアエレーナ(現妻)さんと話が盛り上がり、出会うことに。同じコリアに住んでいた彼女と意気投合し、同棲を始め、お互いがやっていけると確信して、結婚に至ったのだそうです。
長女のカルメンちゃんは、マリアエレーナさんが39歳の時に出産されました。二人とも大変ながら、子育てを楽しんでいるようです。
出張が多い奥様に代わって、普段子どもたちの面倒はフアンフランさんが積極的にみています。また、毎日交代で彼の兄弟や親戚が来て一緒に面倒を見たり、お手伝いさんが家事を手伝っています。
フアンフランさんは子どもたちをいい意味で面白おかしく騙しながら、子育てするのですが、映画「ライフイズビューティフル」に出てくるロベルトを思い出します。

子どもの習い事と子育て観

                       今年のフェーリアでのフラメンココンテストの様子

スペインのアンダルシア地方では、子どもたちが通う人気の習い事といえば、女の子はフラメンコ、男の子はサッカーです。ザ・スペインと言った感じですが、やはりそれくらい浸透している文化なのでしょう。
また、子育てで一番大事なことは、”伝統を教えること”特に、宗教行事に関してです。アンダルシア地方はスペインの中でも、信心深い人が多いのが特徴です。洗礼、セマナサンタ(聖週間)、フェリア(お祭り)などの行事を子どもに体験させ、伝承していくことが何より大切と考えられています。

スペインには、APA(Acociación Padres de Alumnos)という父兄が運営する会があり、習い事をオーガナイズして、通常の塾などより安い価格で子どもたちに習い事ができるシステムがあります。科目は英語、バレエ、演劇、フラメンコ、サッカーなど様々。
学校は14時に終わり、お昼をお家で食べて、それからまた学校や習い事の場所へ出かけます。平日親たちは送り迎えに忙しい毎日を送ります。
ハポン家の子どもたちは、カルメンちゃんはバレエ、ディエゴくんはサッカー教室に通っています。また、二人とも親の影響で、英会話と日本語も習っています。

ハポンさん家では、週に一度日本人の先生がやってきて、日本語教室が開催されています。最年少は10歳の女の子が参加しています。日本の文化に興味がある人や、”ハポン”という苗字を持つ方々が積極的に日本語を勉強されています。

親との付き合いかた


フアンフランさんのお父様は数年前に亡くなられ、現在はお母様が一人暮らしをされています。とてもエレガントでしっかりされたお母様ですが、一人で寂しくならないように、家族が頻繁に訪れ、またフアンフランさんの兄弟3人が交代で週末寝泊まりしています。また、お孫さんたちは毎日おばあちゃんに会いに行くのが日課です。
スペイン人は家を選ぶ時の条件として、実家に近いことを最優先に選びます。仕事を求めて実家の遠い土地に移り住むというのは少ないようです。家族を一番に考えるスペイン人らしい生き方だと思います。