モデル・定住旅行家のERIKOです。

人生2度目の滞在となるイタリア生活ですが、学生で来ていた時と定住旅行ではまた違った印象を感じています。

現在、私がいる南イタリアプーリヤ地方は、太陽の光が豊富に注がれることから、農業や農産物、フルーツがたくさん採れ、イタリア1食べ物が美味しく食べれらる場所だと言われています。
そんなこの土地の人びとの暮らしの中に入って感じた、生活に必要なスキルを紹介したいと思います。

コミュニケーション能力とネタの所蔵量

南イタリアでは、1日のうち、食卓のテーブルに座っている時間が合計で6時間程度あります。そこで繰り広げられるのは、まさしく会話です。外国人だからと言って、食卓で黙って座っていることはほぼ許されないほど、コミュニケーションが激しく行われます。
食べている食事について、それにまつわる過去の思い出話、これまでに食べた美味しかったもの、作り手を褒めるなど、食事だけとっても話題は尽きません。

もちろん、ほかの国でも見かけることのある光景ではあると思いますが、南イタリアが特徴的だと思うのは、ほぼ全員が同時に好きなことをしゃべっているということです。誰かが話し終わる前に、ひどい時には出だしから、数人が話を被せて来ます。笑
気がつけば、全員がそれぞれに好きなことを話していて、誰が何の話しをしているか分からないほど・・・

一般的には、誰かが話をしているときは、しっかり聞いて、その後に自分のコメントを言うのが礼儀だと思うのですが、南イタリアではみんなが同時に食べ、喋ることは、”Con la vivilitá”と言って「一緒に生きている」ことを表し、素晴らしいことだと信じられています。

そして最終的に話を聞いてもらえる人は、声がひときわでかい人と、面白いネタを持っている人です。私も声がでかく、よく喋ると言われる方なのですが、南イタリアでは足元にも及びません。人に自分の話しを最後まで聞いてもらえれば、ラッキーです。

と言っても、この習慣が身についてしまうと他の国へ行った時に、行儀の悪い人だと思われてしまうので、南イタリア限定にしておかなければなりませんね。

食欲

南イタリアでの食事の様子は以前の記事でも紹介しましたが、1日に食べる量は本当に多いです。前菜のパスタに始まり、メインのお肉や魚、サラダ、フルーツ、デザート、食後酒など。自宅にいながらまるで毎回レストランのフルコースを食べているようです。

南イタリアでは、Mangia bene ”良く食べる”ことが重視されていて、良く食べる子=いい子、良く食べる人=好感の持てる人Piacevoreと思われます。
Mangia, Mangia(マンジャ!)”食べて!”と言われて断ると、彼らはあからさまにガッガリとした表情をされてしまいます。

また、頻繁に家族や友だちのパーティーなどが開かれ、食事に呼ばれることも多く、ここでは本当に胃袋を大きく、心を広くして人と付き合うことが大切になります。

臨機応変な対応力

これは南イタリアに限らず、多くのイタリア人に言えることですが、彼らは事前に色々と決めてその通りに行動するのがとても苦手です。それは、事前に計画を立てる=つまらない、という考えと、いざその時になったら状況が変わるということを信じているからです。
また、突然のハプニングや驚きを人生の楽しみに生きているので、事前に決めることは、彼らにとって結末を先に知ってから映画や本を読むようなものなのです。

旅行の仕方にもそれが顕著にあわられています。夏のバケーションへ出かける時も、1週間前になっても場所も決めない、予約もしません。2、3日前になってようやくどこに行くか決めて、前日にチケットを購入したりします。

私が滞在していた家のマリアンナも、バケーションには行くと言っていたけど、日程も行き先も全く決めずに、結局2日前に突然決めて楽しんでいました。
行き先に着いても、そこで目にするものや出会うことの縁に全てを任せて行動し、その時にしか起こらない体験に究極の楽しみを感じます。

これはイタリア中部に滞在していた時の事ですが、あるイベントで20人分のお昼ご飯を作らなければならない日がありました。料理を担当する人がやって来て、手伝いするのを待っていると、「今日はまだ何を作るか決めてないだよね〜」と一言。ランチの時間までは、1時間を切っています。そこで、すかさず調理場にいたスタッフたちが、「冷蔵庫にこれがあるわ」とか、「これはどうかしら?」と言って知恵を出し合い、あっという間にその場にあった食材で一番美味しい物を作ることができたんです。

事前に色々と計画は立てるのは得意ではないし、計画通りにやるもの苦手な彼らですが、その瞬間目の前にある物を駆使して、アイデアを出し、最高のパフォーマンスやいいものを生み出す能力にはとても長けていますし、トラブルなどが起こっても、常にアルタネイティブが思いつくので、パニックになったりはしません。

日本人の感覚とは真反対と言ってもいいと言える南イタリア人の習慣。胃袋と思考が慣れるまでには、色んな文化に慣れた私でも少し時間がかかりましたが、実際に彼らのように生活して見ると、新しい視点で物事を見ることができて、とってもいい体験になりました。

youtube ERIKOチャンネル 「イタリア人はジェスチャーなしで話せるのか?」