情熱的なイメージのイタリア人ですが、特に南イタリアでは、男性は亭主関白で力仕事が出来、頼りになって男らしく、女性は料理や家事ができて、家族を支えると言う、昔の日本人のような役割分担が根付いていて、それは若い人にも変わりません。
また、ご存知の方も多いと思いますが、イタリア人男性は、女性が大好き。朝起きて初めに考えるのは女のことだと口を揃えて言うほどです。
どうしてそのような男性が多いのか?その秘密は子育てにありました。

南イタリアでの家庭生活の中で、子育ての様子を間近で見ていて、面白いなぁと思ったことがいくつかあったので、ご紹介したいと思います。

南イタリア人が大切にする子供の教育3つ

子育てをする上で大切なことはたくさんありますが、南イタリアでは、下記のことが特に大切なこととされています。

その1 良く食べること

南イタリアの生活で一番大切な食事はやはり、子育てにも影響しています。親は子どもにしっかりと食べさせ、テーブルでの作法をしつけでいきます。6歳頃になると、長い食事でも大人しく座って、食事の会話に参加できる姿には感心します。

また、何か悪いことをした時の罰則も食べ物。アイスクリームやチョコレート禁止と言う、これまた食べ物で罰するところもイタリアらしいです。

その2 良い友達関係を築くこと

子どもが一緒に遊ぶ友達が、どんな友達かを南イタリアの親はとても気にかけます。教育していく中で、遊び相手がそれにふさわしいかをよく観察します。また親は子どもが友だちと過ごす時間に、友情の心を育てることに重きを置きます。

3、勉強すること

これはどの国でも同じことかと思いますが、学ぶ楽しさを知ることは、その後の人生を左右する大切なことだと考えます。学校の成績や点数よりも、その学問を好きになれるかどうかが大切と考え、色んなことに興味を持つチャンスを与えようとします。

また、習い事などは基本的に子どもがやりたいと言ったことをやらせます。日本のように親が子どもの習い事を決めたりすることはありません。子どもに自分の意思を持たせることをとても大切にしています。

イタリア男は子ども時代に作られる!

私が滞在している家にしょちゅう遊びに来る、ビンチェンツォという男の子がいるのですが、大人との会話がとてもユニークです。ある時、ビンチェがおばあちゃんの言うことを聞こうとせず、ふざけて叩き始めたことがありました。その時、周囲の大人たちは、「ビンチェ、おばあちゃんは女性なんだから、お前は丁寧に扱って、守ってやらないといけないんだぞ」と言いました。
そして事あるごとに、周りのおじさんたちから、「Sei uomo? お前は男か?」聞かれていました。こんな環境にいれば、子どもでも男としての意識が芽生えやすいのではないでしょうか。

また、一般的な南イタリアのお父さんは、外を歩いている時などに、「ほら、見てみろ、綺麗な女性だろ」などと、子どもたちに話したりするので、女性に対して特別な意識を生みやすい環境なのではないかと思います。

そして、男の子はいくつになってもマンマの子。例え40歳や50歳になっても、マンマは子どものように世話を焼き続けます。
マンマが大好きなマザコンの男性をイタリア語で、”マンモーネ”と言いますが、国民のほとんどはマンモーネなのがイタリア男です。

自意識を高める教育

イタリア人と話しをして、「頭がいいですね」「すごいですね」など褒め言葉を言うと、「はい、そうです」と言う返事が返って来たり、「自分は素晴らしい人間です」と堂々と言ったりする人が多いです。
始めは”この人自信過剰ではないか?”笑 と思ったりもしましたが、イタリアでは小さい頃から、自分は素晴らしい人間で、自信を持つように教育をされているため、自分を低く評価すると、謙虚な人間とはみなされず、逆に自分に自信が持てない人間ということで、相手への信頼を失ってしまうようになります。

自分に対して肯定的な分、自分を責めたり、蔑んだりすることがないので、自分への価値を見出せず自ら命を絶つなどと言うことは起こりにくいと考えられます。

子どもに対しての接し方で、国民性が見えるのはとても興味深いですね^^

youtube ERIKOチャンネル 「イタリア男の手料理 リゾットポルチーニ」