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「ソ連時代は良かったと思う」若者が見る現代ロシア

こんにちは、モデル・定住旅行家のERIKOです。
皆さんはロシアという国に対して、どんな印象を持っていますか?きっとまだまだ多くの人が、ロシアは寒い国で、共産主義的な自由のない、窮屈で暗いイメージを持っているのではないかと思います。
今回ロシアへ行くのは人生4回目ですが、この巨大な国には本当に多様な民族と文化が存在しており、渡航する度に新たな発見があるのですが、それと同時に訪れる度に魅力的で素敵な国だと実感します。

今回は、ロシアのモスクワで働く、私の古くからの友人であるガリーナさん(35歳)に生活のことや、今のロシア社会について聞きながら、彼女の生活から見えてくるロシアをご紹介したいと思います。
彼女は元モデルさんで、現在は日本語の通訳やガイドを仕事にしています。

Q、ガリーナさんはとても流暢な日本語を話しますが、どこで勉強したのですか?

A、私は10年前くらいに、モスクワの日本語学校に通って、その後3ヶ月日本に語学留学しました。今はそれを生かして、日本語の通訳やガイドの仕事をしています。

Q、時間がある時は何をしていますか?
A、旅行が大好きなので、バケーションができるとすぐに海外旅行へ出かけています。
一番インパクトを受けたのは、インドです。貧困街で子どもたちに接した時に、自分が悩んでいたことの意味はあったのかと思うくらい違う価値観に触れました。またロシアには物が溢れ、親が子どもになんでも買ってあげるので、子どもの物欲の大きさの違いも感じました。

Q、海外へ出て毎回気がつくことはなんでしょう?

A、皆んなが抱いているロシアのイメージです。とても暗くて窮屈なイメージがあるみたいで、なかなか良いイメージを持っている人は少ないように感じます。とても残念です。現代ロシアが作るソ連の映画は、KGBやとても怖い社会のイメージにわざと仕立ててあるので、その影響もあるのかなと思っています。ソ連時代に作られた映画はもっと明るくて幸せいっぱいな感じなのですが。
Q、現代のロシア社会についてどう思いますか?

A、一言で言うと、「社会が個人主義に向かっている」と感じます。私はソ連時代を生きた人の話を聞いたり、映画を良くみます。ソ連時代は共産主義ということもあり、良くも悪くも全てがシェアーをする社会でした。
ある時代には複数の家族が一緒に暮らすコミュニティがあった地域もあり、食事の準備、洗い物、洗濯などそれぞれ得意分野を分担してみんなで助け合いながら暮らしていました。親のいない子どもたちも、コミュニティで一緒に育てていたのです。
質素に思える生活でも今よりは人の心は豊かったのではないでしょうか。もちろん、今の社会の方、ビジネスチャンスも豊富で、法律も厳しくないというメリットもあるのですが。

Q、どういう時に「社会が個人主義に向かっている」と感じますか?

A、現代のポップソングは、Я(私)という主語をよく使いますが、ソ連時代の歌の歌詞は、Мы(私たち)という主語が主に使われていました。そういった部分からも感じますし、「自分のことを大切にしなさい」とフレーズからも感じます。私個人は、自分を大切にすることは必要であるとも感じますが、人は協力して生きていくことが、一番強くて健康的なことではないかと思っています。
最近ヨーロッパを旅すると感じるのは、ヨーロッパはロシアと逆で、個人主義から集団主義に移行しているということです。
シェアーエコノミーやコミュニティなど、なんでも人と共有することが推進され、流行していていて、私たちとは真逆の道を進んでいると思います。

Q、最近会社を設立されたと聞きましたが、今後はどのような活動をされたいですか?

                   日本のテレビ番組にも度々出演されてます

A、今後も今まで通り通訳やガイドとして働きたいですが、一番の目的は日露の友好関係を深めていくことです。ロシア人は非常に親日ですが、日本人はロシアに対してのイメージがあまりよくありません。実際に訪れたとこのない人は、ニュースや過去のイメージが固定化されてしまっているのだと思います。ロシアが日本にずっと片思いしているような状態なので、いつか両思いが実現できるように、貢献したいと思います。笑

”ロシア人は情深くて親切”

私がロシア滞在中に結婚したガリーナさん。数年前に家族を亡くされて、身心ともに辛い時期を味わい、まだまだ完治したとは言えない状況ですが、これをきっかけに彼女の生活にたくさんの笑顔が戻ることを心から祈ります。
”ロシア人は情深くて優しい”
きっとロシアに長く滞在する人の誰もが感じる、ロシア人に対する代表的な印象でしょう。少なからず、私が接したロシアに暮らす外国人から聞く声や私自身もそう感じています。ガリーナの話を聞いて、ロシア人の親切心や人を思いやる気持ちというのは、誰もが助け合う過去の社会を経験しているからだと改めて思いました。