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砂漠のオアシス、ヤズドに暮らす芸術ファミリー

こんにちは、モデル・定住旅行家のERIKOです。

イランの中部にある砂漠地帯、ヤズドにやって来ました。ヤズドはイランでも最も古い歴史をもつ都市の一つで、イランのことを知るためには、欠かすことのできない土地の一つです。砂漠環境に適応するためにできた、土壁で作られた建物が並び、高層ビルが建ちながぶテヘランからやってくると、街の印象はガラリと変わります。ここに来て、初めてイランへやって来た!という気持ちになったほど、砂漠のイランのイメージが反映されている場所でもあると思います。

この砂漠のオアシスに暮らす、私の定住旅行先の家族をご紹介しましょう。

お父さんのモハマッド・レザ・ガニマッドさん。アーティストとして活躍しています。彫刻作品や絵画を中心に作品を発表されて、また、ペルシャ書道の先生でもあります。

                モハマッドさんの作品「イランの女性」

私がヤズドに滞在中、市内の5つ星ホテルで個展を開いていました。家の地下がモハマッドさんのアトリエとなっています。


お母さんのレゾイエ・メフリさん。専業主婦をされています。クラリネットが趣味。とにかく面倒見が良く、私のことをいつも娘と呼んでくれます。


娘のマルジャン・ガニマッドちゃん。フラメンコを大学で専攻しています。ギターもとても上手!2週間に一度、テヘランへレッスンに通っています。

活動時間は朝と夕方

ヤズドはテヘランと気候が全く異なり、春のこの時期はもう夏のような暑さになります。また、太陽光も非常に強く、日陰にいれば涼しいのですが、陽に当たると焼けてしまいそうな暑さを感じます。滞在中も日中は40度を越す日が続きました。そのため、彼らの生活もこの気候に合わせたようなリズムとなります。そのため、外出するのは基本的に、気温の低い朝と日が落ちる前の夕方頃が中心です。
朝ごはんは、起きた人から食べ始め、メインの昼ごはんは14時頃からご飯を中心に食べ始めます。

ラクダ料理


ナッツ類やラクダの骨煮込んで作った家庭料理”ホテシュテ・フェセンジャン”私が一番好きになったイラン料理。婦人科系機能に効くそうです

イラン国内でも砂漠地帯で食べられているものがあり、ヤズドの家族も頻繁に調理するものがあります。それは”ラクダ”。ラクダはハラルで、お肉はもちろん骨も料理に使われています。

食後のスイーツと水タバコ

食べ終わると、水タバコを吸いながら、紅茶を飲んでおしゃべります。水タバコは体に悪くないという人もいますが、実際は体に良くないものです。
水タバコを吸うときに欠かせないのが、甘いお菓子。イランの人は、紅茶を飲むときは甘いものとセットで頂くのが基本です。特にヤズドは、イラン1スイーツが美味しいことで有名な地域。街には、数え切れないほどたくさんのお菓子屋さんがあります。


こちらがヤズドの名物スイーツ”ヤズディ” 甘いシロップに冷たい寒天のような麺が合う!

イラン人の紅茶の飲み方は見ていると不思議です。紅茶のお共にしているサフランの角砂糖があるのですが、彼らは紅茶に入れて溶かさずに、砂糖をかじって口の中に入れ、紅茶で溶かしながら飲むんです。きっとその方が美味しいのでしょう!

そして、満腹になった後は、お昼寝タイム。夕方の5時頃まで家の中も街も静まりかえります。しっかり仮眠を取って、長い夜の活動に備えるのです。

 

※女性のヘジャブなしの写真は本人の許可を得て掲載しております。