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水上正史大使に聞いた、スペインと日本の今とこれから

  • 12.29.2018
  • スペイン Spain

こんにちは、モデル・定住旅行家のERIKOです。現在、定住旅行しているスペインでは、両国が今年で外国樹立150周年を迎えます。スペイン国内では、日本にまつわるイベントなどがひっきりなしに行われており、各地方でスペイン人たちが日本の文化に触れる機会が増えています。在スペインの水上正史日本国大使に、スペインの日本についてお話をお伺いしました。

ERIKO:水上大使がスペインに大使として御着任されて約2年経ちますが、今年は特に印象的な年になったのではないでしょうか?

水上大使:この交流年をきっかけに、数々のパフォーマンス、展示、イベント、アカデミックな講演などが開催されました。コシノジュンコさんのファッションショーや、中村歌舞伎など、様々なジャンルの催しを通して、スペインと日本が、多岐に渡るレベルで交流が叶った年になったと思います。
今年で150周年の年は終わってしまいますが、来年2019年も150年プラスの年と捉えて、スペインと縁のある有名人などに来西して頂き、引き続き精力的にイベントなどを行なっていく予定です。大使館の文化活動のHPは更新していく予定なので、是非ご覧になって頂きたいと思います。

                                        Barcelona

ERIKO:スペインは日本にとってどんな国でしょうか?

水上大使:スペインは、食、気候、治安など日本人にとって好ましい環境がある国です。また、スペイン王室の存在は、我々が天皇制を持っていることと、同じような親しみを感じる機会を与えてくれます。また、今後EUがどのように存在していくのか、EUとしてのスペインはどんな存在になるかでも、日本との将来的な関わりに関係してくるのではないでしょうか。

                                                                                                                                       Toledo
ERIKO:スペインに行ってみたい、スペインの文化に触れてみたい人にオススメの手段や場所などはありますでしょうか?

水上大使:スペインを知る機会というのは、間接的にも直接的にも色んな方法があると思います。もちろんスペインへ直接旅行するのが、国を知るためには一番いい機会であることは間違いありません。2年前の秋から日本との直行便が再開され当初の週3便から5便に増えており、往来が今まで以上に楽になりました。また、去年よりワーキングホリデー制度が導入されました。それによって、少ない準備資金で、最長1年間スペインに滞在することが可能になりました。相談が可能なので、興味のある方は是非問い合わせてみてください。

日本には、Instituto Cervantes インスティトゥト・セルバンテスというスペイン政府によって設立された素晴らしい機関があります。言語を学べることはもちろん、頻繁にスペイン語に関わるイベントなどが開催されたり、食や文化を体験することができます。セルバンテスは世界中どこでもあるわけではないので、東京にあることを幸運だと思って、その機会を是非利用してみてはいかがでしょうか。

今回、私の定住旅行の活動も両国の外国樹立150周年の記念事業の一つとして登録させて頂きました。水上大使とは、私がアルゼンチンに滞在していた時からのご縁ですが、ご多忙の公務にも関わらず、今回の定住旅行プロジェクトに多大なご協力を頂きました。
水上大使とのご縁がスペインを知るきかっけとなり、素晴らしい経験に繋がったと信じています。この場を借りて、厚く御礼を申し上げます。また、私の経験から多くの方がスペインという国に興味を持つきっかけとなれば本望です。