ちきゅうの暮らしかた ERIKO OFFICIAL WEB SITE

定住旅行再開!グリーンランドへ

  • 11.02.2021
  • グリーンランド Greenland

コロナ禍でストップした定住旅行

こんにちは、定住旅行家のERIKOです。最後に更新した記事を見ると2019年の秋。約2年も定住旅行をしていなかったのだと改めて振りかっておりました。

私を含め多くの人がこのコロナ禍で移動や生活に制限がかかり、新しい生活スタイルを模索する日々が続いていると思います。皆さんはどのようにお過ごしでしたでしょうか? パンデミック前、1年の約半年は海外で過ごしていたので、友だちや知り合いにさぞかしストレスが溜まっているでしょうと心配頂きましたが、意外とインドア派でもある私は、出られなければ出ないで平気なタイプで、これまで読みたかった本を貪り込んだり、気になっていた講座をオンライン受けたり、執筆に専念(ジョージアの本、来年早々発売予定です!)したりして、案外充実した日々を過ごしておりました。

定住旅行の再スタート

2021年9月末より、世界最北にして最大の島グリーンランドへ来ています。

グリーンランドは皆さんも一度は地図で見たことがあるかもしれませんが、国土のほとんどが北極圏に位置する白く塗られた国で、地理的に孤立したイメージがありますが、実際はカナダの一番近い地点から24kmしか離れていません。人口は約56,000人、首都は南西部のヌークに置かれています。

日本の6倍の国土で、79%が氷床と万年雪に覆われているのに、グリーンランドと名付けらたのは、982年アイスランド人探検家エリック・ザ・レッド(赤毛のエリック)がグリーンランドを発見した時のエピソードに由来しています。たまたま温暖な気候に恵まれていたこの土地の沿岸部が緑に覆われていたのを見て、グリーンランドと呼び人びとに移住を促したと言われています。昔はオーストラリア大陸ほどの面積がありましたが、氷が解け半分の面積になりました。

1721年からデンマークの植民地支配が始まり、1979年に自治権が可決され、現在もデンマーク領の一つとなっていますが、防衛、警察、外交、裁判以外の自治権を獲得しています。1985年までEC(EU)に加盟していましたが、国民投票により域外化が決定し、当時は初めての事例となりました。(シェンゲン協定には加盟しています)

そもそもグリーンランドへの渡航は2020年の春出発予定だったのですが、疫禍の影響で長々と延期となっておりました。2020年の春に購入した航空チケットもまだ返金されておりません・・・

グリーンランドは今年の春頃まで空港を封鎖し、外国人に対する厳しい入国制限処置をとっていましたが、ワクチンの普及に伴い、10月1日から入国人数制限も撤廃されました。
私がこのタイミングで渡航した理由は主に2つあります。1つはワクチン接種の2回目が終わり、ワクチンパスポートを入手したこと。そしてこのワクチンパスポートはほとんどの国で接種後6ヶ月後以内しか有効でなく、時間が経過するに連れ有効性が薄れていくので、グリーンランドが極夜を迎える冬前に渡航しようと考えました。理由2つ目は、グリーンランドの自然が日々の温暖化で刻一刻と状況が変化していることです。日本でも台風や大雨の頻度が増したことで、温暖化の影響を感じるようになりましたが、グリーンランドは地球上で最も温暖化の影響を受けている土地の一つであり、急激に状況が変化しているため、なるべく早い段階で渡航したい気持ちがありました。

渡航に至るまで

今回、私の定住旅行の渡航をサポートをしてくださったのはVIKING TRAVELさん。アイスランド、グリーンランド、フェロー諸島専門の旅行会社さんで、スタッフは旅のベテラン揃い。尚且つ対応がホテルコンシェルジュのように丁寧で、本当に安心して準備ができました。ここに辿り着けたのも、迅速なオペレーション、精神的サポートをスタッフの皆さんにして頂いたお陰です。

そして、今回現地の家族を紹介してくださったのは、株式会社スクーナーの樋口信之社長。樋口さんは、日本人で初めて甘エビをグリーンランドから日本に輸入した方で、過去に何度もグリーンランドを訪問され、グリーンランド政府より最高の名誉勲章「ナサット・イン・ゴールド」も受賞されています。樋口さんがいなければ、日本で回転寿司の甘エビがこんなに安く食べれることはなかったかもしれません。

日本からグリーンランド入国まで

さて、現在(2021年10月)グリーンランドは、ワクチンパスポート、北欧諸国にて入国前72時間以内に受診し取得したPCR陰性証明書、Summut用紙を電子申告すれば、自己隔離なく即行動が可能となっています。今回はコロナ禍でも毎日運行しているカタール航空を使って、ドーハ経由でデンマークに入りました。(グリーンランドはデンマーク領のため、一度デンマークに入国する必要があります)入国時にグリーンランドの入国に関する最新情報を入国審査局で尋ねたのですが、「規制が毎回変わるし、遠い国だから最新の情報はわからない」と言われました。
このパンデミックでいちじるしく変わる規制と、ほとんどの自治権を持っているグリーンランドの情報はなかなかスムーズに入ってこないということなのでしょうか。

ちなみにコペンハーゲンの空港では、入国前に任意で無料の抗原検査を受けることができます。
デンマークではPCRの陰性証明を取得と遅延予備日を含め2日間滞在しました。空港には無料と有料のPCR検査があり、(どちらも同じ検査内容で私は無料の方を行いました)16時間後にオンラインで検査結果を受信。グリーンランド入国用Summut用紙(オンライン)をチェックインで提示して無事飛行機に乗ることができました。デンマークは空港以外はマスクフリーで、コロナ禍とは思えないほど街は通常に機能していました。私はずっとマスク生活に慣れてしまっていたので、ここで感染したらどうしようとヒヤヒヤしましたが。。。

                                    カンゲルルススアーク空港
コペンハーゲンからグリーンランドまでは、寒さを感じさせない真っ赤な機体のグリーンランド航空で約4時間のフライト。出発前にお世話になる家族へメールをすると、奥さんのリザベスさんから、「私は仕事で迎えに行けないから夫のジョンが行くけど、彼は英語が話せないからなんとかしてね」とお返事が。念の為、私の顔写真を送っておきました。

グリーンランド最初の定住地は、西部に位置するグリーンランド第三の都市イルリサットです。グリーンランドの首都はヌークという南西部にありますが、大型航空機の離発着ができる空港はカンゲルルススアークという町にあるため、一度この空港を経由してイルリサット行きの小型機に乗り換えます。


機内食はデンマーク料理のFrikadeller (フリカデラ)

機内で出てきたナイフとフォークは木製で、口当たりが独特でしたが、非常にサステイナブルな心意気を感じました。

私が搭乗した日は満席で、隣にはデンマークの大学に留学中の中国人の女の子が座っていました。どうしてグリーンランドへ来たのか聞いて見ると、「とにかく人がいないところへ行きたかった」とのこと。人口密度が世界一低いグリーンランドを選んだのは、ナイスチョイスです。

飛行機に乗るときは必ず窓側席をとりますが、カンゲルルススアークからイルリサットまでの氷河の景色はひと時も目を離せないほど鮮やかで、1時間弱のフライトもあっという間でした。
荷物も無事届き、空港にはイルリサットで滞在させてもらう、グリーンランド人の家族ダビドセン家のお父さんジョンさんが待っていました。

◎冒険家植村直巳さんの冒険記録「北極圏1万2000キロ」 
植村さんの名前はグリーンランドで、南の山の名前や切手になったりもしています。