イランの生活で日本と決定的に違うこと
こんにちは、モデル・定住旅行家のERIKOです。
イランでの生活は、文化や宗教の違いから日本とは勝手が違うことがたくさんあり、滞在し初めの頃は、「??」の文字が頭の上に付くような出来事だらけでした。
これからイランへ行こうと思っている方が知っておくと困らない、日本とイランとの違いをご紹介したいと思います。
和式のトイレ
イランのトイレに行くと、「あれ、これ日本で見たことある!」と思う方が多いと思います。そう、イランのトイレの多くは、和式なのです。デパートやモダンな家に行くと、便座がついたトイレもあるのですが、まだまだ和式が多いようです。また、トイレットペーパーで拭くのではなく、備え付けの専用ホースから出る水で洗い流します。このホース使用により、トイレがびしょ濡れになっていることも多いので、滑らないように注意が必要です。
家庭にはトイレットペーパーが備え付けてありますが、あくまでも洗ったあとの水分拭き取り用としてしか使いません。初めは勇気がいりますが、慣れればこちらの方が断然衛生的なような気がします。むしろ、帰国して紙だけでやっていけるか心配です。
なぜこんなにややこしい?お金の支払い
イランの公式通貨は、”リアル”という単位のお金が使われていますが、現地での支払いは、全て”トマン”という単位で行われます。商品などに記載されているトマンの金額から0を一つ省けば、リアルの金額となります。
例えば、250000リアルの商品を買うときは、25000トマン支払えばいいというわけです。0が多い上、常にリアルとトマンの計算を頭に入れないといけないため、イランに来たばかりの頃は買い物が一人で出来ませんでした。。。
ちなみに、4500トマンが約100円位の価値となります。私が滞在していた時(2018年3月)は、ドルが安く、円の方が価値があったので、両替の際は円かユーロがお得でした。ちなみに1ユーロは約5800トマンです。
FBやyoutube,Twitterなどにアクセスできない
皆さんご存知?の通り、私はyoutubeチャンネルを持っております。毎週水曜日に更新をしているのですが、(チャンネル登録まだの方はこちらから❤)イランに来て更新しようと思ったら、なんとアクセスできないではないですか!
youtubeに限らず、FBやTwitter, Yahoo,Amebloなども制限がかけられており、観覧できません。しかし、イラン人は普通にyoutubeも見ているし、外務大臣がTwitterで呟いたりもしています。なぜ?
どのようにしてアクセスしているかというと、VNPという使用する方法です。このアプリを使えば、上記のサイトに問題なくアクセスできるようになります。
また以前、友人がBooking.comで予約したサイトをトルコで確認しようと思ってたら、ブロックされておりアクセスできなかったそうですが、その際もVPNで対処できたそうです。
イランにはyoutubeのようなaparat.comという動画サイトがあります。また、一番多く使用されているSNSは、instagramとtelegramというWhtassapやLINEのようなアプリです。イラン人とやりとりしたい方は、telegramを持っていると便利でしょう。(しかし今年の3月になって政府がtelegramの使用を禁止する方針を出していました、、、)
また数ヶ月前に出来た法律で、イランのSIMを購入して自分の携帯で使用していても、イランで購入した携帯機器でなければ1ヶ月以上は使用することができません。継続して使用する場合は、登録手続きと税金の支払いが必要となります。
木曜と金曜が週末!今年は1397年!イランカレンダーに慣れろ
イランでの生活で多分これが一番馴れるのに時間がかかったことといえば、カレンダーだと思います。現在イランでは、イラン暦(1925年パフラヴィー朝の元で施行されたヒジュラの太陽暦)とともに、イスラーム暦(ヒジュラの太陰暦)が使用されています。
日本の春分の日に当たる3月21日が新年の始まりで、ファルヴァルディーン月と呼ばれます。西暦に慣れていない現地の滞在先のイラン家族とやりとりをする時には、イランのカレンダーで日程を調整しなければなりません。そこで大変助けになったのがこのアプリ!
date converter というもので、西暦からイラン暦を表示してくれます。また、イランでは木曜日と金曜日が週末に当たり、土曜日が週の始まりとなります。
イランでは数字もペルシャ表記のため、国内をバス移動する際や、レストランへ行く時、買い物をすることを考えると、イランに渡航する際は少なくともペルシャ数字だでも学んでおくと大変便利だと思います。
私服は制服だと思え!
イスラム教を国教としているイランでは、イラン人はもとより、就学年齢以上の女性(9歳以上)外国人や異教徒であってもヘジャブ(髪を覆うスカーフ)の着用と下半身を隠す服装が義務付けられています。丈の短いパンツやスカート、半袖を着ることが禁じられています。それは、飛行機を降りてイランの地に着いた瞬間から始まりますので、イラン行きの飛行機に乗る際には必ずスカーフの準備をしておくことをオススメします。
このヘジャブのお陰で、オシャレをしたとしても全て隠れてしまいますし、髪をセットしてもつぶれてしまいます。私は子どもの頃から極度の面倒くさがりのため、何を着ようか迷わないで済むのは楽チンなのですが、オシャレをしたい人は苦痛に感じるかもしれません。
また、男性は半ズボンや肩の出るものはNG。そして現体制下では、ネクタイは西洋文化の象徴とされ、イラン人がネクタイをすることは不文律とみなされ、つけていると注意を受けることがありますので、イランへ出張へ行かれる方はネクタイをしない方が妥当でしょう。
ちなみに、家の中は自由で、女性も男性も好きな格好をしています。ただ、血縁関係者以外の来客(男性)がある場合は、家の中での女性はヘジャブを着用しなければなりません。
私にとって文化や習慣、勝手が違うことはストレスではなく、違う角度から物事を見るための視点の獲得となります。ここではそうだと受け入れて実行していくことは、旅をもっと楽しくし、自分の能力や可能性を開いてくれることでもあります。
最近はどの国へ行っても「海外にやってきたぞ!」という感覚がなくなってきていたので、こういった日本とは全く違った環境に身を置けることは非常に貴重な経験で、とにかく楽しいのです。