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ロシア第三の大都市 タタールスタン共和国

こんにちは、モデル・定住旅行家のERIKOです。カルムイク共和国での滞在を経て、タタールスタン共和国へやって来ました。この国もロシア連邦内にある共和国で、何よりロシア最大規模の少数民族、タタール人が暮らす土地です。
タタールスタン全国の面積は6万8000㎢。日本に置き換えると、東北6県とほぼ同じ大きさです。その中に43の郡と2つの特別市があります。首都は2018年にW杯で日本チームがキャンプを張っていた場所としても記憶に新しい「カザン」です。この街はロシアで三番目に大きく、人口は388万人の都市です。

ロシアという国は本当に広大で多様な民族が暮らしており、この国を一つにまとめ続けるためには、常に個性的で強力な指導者が必要だったのだなと感じざる終えません。これまでスターリンに対してもいい印象を持っていなかった私ですが、今回の旅で彼の政策への見方も少し変わったような気もします。さて、、、

イスラム教スンニ派を信仰する人たち

カザンの街に彩りと特徴を与えているのは、圧倒的な美しさを誇る数々のモスクと教会です。タタールスタンでは、イスラム教スンニ派が信仰されています。
タタールの土地にイスラームが流入したのは、9世紀のボルガ・ブルガリアの時代です。バグダードから来たカリフの使節922人を通じて伝えられたと言われています。

家族から聞いた話によると、

”ボルガルの村に病を患っ5た瀕死状態の女性がいて、イスラム教の布教に来ていたカリフ使節が祈りを唱えると、日に日にに彼女の病気が良くなり、のちに完治した。それを真のあたりにした人びとはムスリムへ改宗するようになった”

タタールスタンはイスラム教と言えど、イランのように、公の場でヘジャブをつけなければならないなどの決まりはなく、信仰の度合いは各家庭や個人によって様々です。

ロシアで最初にイスラムを受容したタタール人

タタール人はヴォルガ河地域で、一大勢力を築いた、ヴォルガ・ブルガル人と言われています。彼らは東方から移住してきたテュルク系民族で、7世紀前半には、コーカサツを中心に大きな勢力を持っていました。またタタール人の中にも、カザン・タタール、アストラハン・タタール、シベリア・タタールなど様々なグループが複雑に存在しています。

タタール人のイメージというと、こちらの女性のように目がブルーで、金髪のイメージが先行しますが、実際には、彼女のようなタイプと、中央アジア系の容姿をした2タイプがタタール人に多いと感じます。
タタールという言葉は、ロシアによって与えられた他称で、この民族名称が定着したのは、ロシア革命以降です。ロシア国内に500万人のタタール人が暮らしています。

世界中にコミュニティがあるタタール人ですが、4年に一度、世界タタール会議というのが行われています。世界中にいるタタール人が一斉に集まり、言語・文化の復興を支援し、強化しているのです。作曲家のラフマニノフのお父さんがタタールの血を引いていましたし、テニスプレイヤーのシャラポアもタタール人の姓を持っていて、タタール系だと考えられます。

タタールの経済を支える世界最大規模の油田

タタールスタンの首都カザンに対して誰もが持つであろう印象は、”豪華で近代的”ではないでしょうか。こんなに大きくてモダンな都市が日本やロシア以外の地域で知られていないのが不思議なくらいです。ガイドブックが1冊あってもいいのではと思うほど。
この国の経済を支えているのが、何と言っても1957年に発見された油田です。タタールスタンの南東部で生産されているロマシキンスコエ石油田はロシアで二番目の規模です。また現在承認されている石油埋蔵量は10億トンと言われています。その他にも、石炭、天然ガス、亜炭、オイルシェールなどの資源も豊富です。

母国語はタタール語

タタールスタンでは、タタール語とロシア語が国家語に指定されています。

タタール語はトルコ語やウズベキ語などと同じ、テュルク系の言語の一つです。20世紀の初頭までは、アラビア語で表記されていたそうですが、ソ連崩壊後の1939年にキリル文字へ切り替えらえれました。看板や交通機関のアナウンスは、タタール語とロシア語で行われ、TVもいくつかのチャンネルでタタール語専用のものが放送されています。また、タタール人の家庭ではタタール語で会話することが一般的で、田舎の村で暮らすお年寄りの方たちの多くは、ロシア語が話せない人たちもたくさんいます。個人的には、巻き舌と子音が美しい響きを持つ言語だなという印象です。

こんにちは→イセンメセス

ありがとう→レフメット

イスラム教徒同士では、「アッサラーム・アライコム」と挨拶を交わす姿もよく見かけます。

こちら、私が現地で受けたインビューがタタール語で流れたものです。タタール語聞いてみたい方は是非!
(23:00〜出てきます)

国際タタール語・文学オリンピック」という大会も行われているそうで、なんと日本人の方が何度も優勝されているそうです。

タタール民族衣装

こちらはタタールの民族衣裳。刺繍が施されたワンピースに、ベストをきるのが定番です。昔はスカートの長さが身分と比例していたそうです。かつては嫁入り道具として持たせるために、娘の幸せを思いながら刺繍を施していたのだそう。靴はこの地域にいた遊牧民が馬にまたがる伝統の影響から、皮のブーツを履きます。

渡航するならいつがオススメ?


気候的にも観光にもオススメなのは、私も渡航した6月です。この時期は気温が30度前後にまで上がりますが、日陰にいれば涼しいです。また、年に一度のタタールのお祭り「サバントゥイ」もこの時期に行われます。

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