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中国人のいないIT都市カザン

こんにちは、モデル・定住旅行家のERIKOです。今定住旅行しているタタールスタン共和国の首都カザンがこんなにも大きな都市なのに、あまり知られていないことが日に日に不思議に思えてくほど歴史ある面白い街だなと感じています。そんなカザンの街のことを紹介したいと思います。

水の都タタール共和国の首都カザン

タタール語で「釜」を意味する”カザン”の言葉の由来は、様々な説がありますが、丘に囲まれた釜のような地形から来たと言われています。カザンはモスクワから800km東にある人口120万人が暮らすロシアで三番目に大きい都市です。創立したのは11世紀、2005年には1000年祭が行われました。

街の中には、ベルフニ・カバンВерхний Кабан, スレジニー・カバンСредний Кабан, ニジニー・カバンНижний Кабанと、3つの島があり、街には国領土を177kmに渡って流れるヴォルガ河、カーマ河、カザンカ河が流れています。こんなに水が豊富な街は他にあるでしょうか?これぞ水の都です。

84の教会と84のモスクのある街 

タタールスタンの首都カザン市内には、84の教会と84のモスクがあります。それらは時に隣同士で並んでおり、イスラム教とロシア正教が平和に共存しているのがわかります。

こちらは、世界遺産に登録されているクレムリン(要塞)の中にあるクル=シャーリフモスク
ヴォルガ川とカザン川の合流地点近くの丘にある城塞跡です。初めて作られたのは、ヴォルガ・ブルガリア時代で、当時はカザン・ハン国時代にはハンの宮殿やモスクがありました。それぞれの時代で形を変えながら、現在に至っています。白と青のカラーのモスクは、タタールの青い空と河、白は雪のイメージを彷彿させるようで、この国をイメージさせるような色使いです。

イヴァン雷帝がカザン・ハンを占領した1552年頃から、ムスリムのタタール人の多くはロシア正教に改宗しました。現地では洗礼を受けたタタール人のことを、”クレッシーニ”と呼びます。


”雷帝”を呼ばれるほど暴君だったイヴェン4世。モスクワの国立トレチャコフ美術館には、イリヤ・レーピンが描いた、イヴァンが息子を殺す様子を描いた名画があります。(2018年にこの絵が損傷を受ける事件があり、現在は観れるかわかりません)

世界一スポーツ施設が充実した都市

2018年のW杯で日本代表がキャンプを張っていた土地として注目を浴びたカザンですが、ロシアのスポーツの首都として有名で、2013年夏季ユニバーシアード、2015年世界水泳選手権、2016年ヨーロッパ柔道選手権大会、2017年FIFAコンフェデレーションズ・カップ、2018年FIFAワールド・カップのように大きな大会がたくさん開催されています。

市内には、充実したスポーツ施設が点在しています。そちらをご紹介しましょう!

サッカースタジアム
ヨーロッパで一番大きな液晶画面がついています。

水泳施設
街の中で存在感を放つ、巨大はプール施設

バスケットボール施設
バスケ専用の体育館

レスリング競技場

ホッケースタジアム

メトロ・トランバイ・バスの交通機関が充実

市内には多くのバスやトランバイ、そして地下鉄が運行しているため、どこへ行くにも快適にアクセスできます。バス・トランバイ・地下鉄の料金は、行き先問わず一律27ルーブル(約45円)。バスは料金を回収するスタッフが一人同乗しており、彼らに料金を支払います。ITが発達した都市なのに、非常にアナログなところも面白いです。

5Gも運用開始か?!IT都市のカザン

タタールスタン共和国ルスタム・ミンニハノフ大統領。”ルスタム・コンピューター”とあだ名がつくほど、タタールスタンはIT市場発展に力を入れています。すでに2018年のW杯開催中は、カザン市で5Gの運用テストが行われました。

こちらは2009年にオープンした市内にあるITパーク。国内にはカザン次ぐ第二の都市、ナベレジヌィ・チェルヌイнабережные челныにもあります。インキュベーションやスタートアップに力を入れており、合計142のIT企業が入っており、日々イノベイティブな活動やイベントが行われてます。

このITパークのパートナーともなっているのが、IT都市のイイノポリスです。イイノポリスは、ソ連崩壊後に作られた新しいIT都市です。現在1006世帯が暮らし、都市の中には大学、学校、病院の施設が設けられています。

2018年のFIFAW杯開催中はカザン市で5Gのテスト運用が行われ、イイノポリスでもスマートシティプロジェクトとしてテスト使用されました。

タタールの詳しいIT事情は、日経クロストレンドにて紹介しておりますので、是非ご覧ください!
大統領が仕掛けたIT都市構想 タタールスタン共和国で今何が?

日本企業も進出 ITを加速させるロシア・イノポリスの都市構想

中国人はどこに?

カザンで生活をしていると、他の都市とは違うあることに気がつきました。それは、中国人がいない!ということです。今となっては海外の行く先々で見かける中国人観光客も、中国人が経営しているお店もカザンでは全く見かけません。

観光客が少ない理由は分かりませんが、お店が全くないのは(中国料理店はいくつかあります)よそ者がタタールでビジネスを展開するのは大変難しく、外国人が入り込む隙がないということがあるのだそうです。

確かに、マーケットなどへ行くとロシア製の良質なものが非常に安い値段で売られていますし、それに対抗できる中国製のものはなかなか売れない市場なのかもしれません。

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