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観光未開拓地、南イタリア プーリア地方

 

Ciao! モデル・定住旅行家のERIKOです。現在、南イタリアのプーリア州へ来ています。

プーリアはちょうど、ブーツのかかとのあたりに位置しています。この地域は昔から穀倉地帯として知られており、イタリアで一番新鮮で美味しいものが食べられる地域とも言われています。
プーリアは、イタリア人やヨーロッパ人がバカンスで訪れる場所の一つとして知られている、イタリアでもっとも大きく縦長の州の一つで、面積は約2,000平方メートルと東京都より少し小さいくらいの広さを有しています。

日本でのイタリアのイメージは、ローマやフィレンツェ、ミラノなどのイメージがほとんどで、旅行で訪れる場所の王道とも言えるでしょう。今回の滞在で私が訪問したプーリア地方は、あまり知られていないながらも、訪れる価値のある場所が本当にたくさんあります。実際に私が訪問した、魅力溢れる小さなイタリアの村を2記事に渡って紹介したいと思います。

LUCERA ルチェーラ

私が今回、メインで滞在している街です。人口は35,000人。ガルガノやナポリなどまで1時間で行くことができる、アクセスも治安も良い場所です。ルチェーラは、ローマよりも古い歴史のある街として知られています。この街の特徴は、過去に様々な部族の占領にあったことで、色んな文化が吸収されたことです。

特に、フェデリコ二世が統治していた時代(1,200年)には、シチリアから60,000人ものアラブ人を城に住まわせ、街の中にはモスクまでありました。現在でも、アラブの文化の影響を受けた建物を見ることができます。

街の中心にある大聖堂は、フェデリコ2世の後のカルロ・ダンジョ王が、モスクがあった場所の上に再建したです。大聖堂の中にある地下通路は、お城まで続いていると言われています。街に張り巡らされている石畳は、”キアンカ”と呼ばてれいる、この地域ならでは特徴的なものです。


またルチェーラには、ヨーロッパ1細い通りがあります。名前は”Strada di Ciacianella”ストラーダ・ディ・キアキアネッラ。
人が一人ギリギリ通れるかどうかくらいの細さです!

 

MATTINATA マッティナータ

オリーブの木とManfredoniaの湾が印象的な、ガルガノの海を楽しむことができる場所です。私が訪れた中で、一番海が美しく、アドリナ海のイメージそのものの場所でした。ガルガノの海は、デンマークに本部があるNGO団体、Foundation For Enviomental Educationがブルーフラッグビーチに指定している海でもあります。

このマッティナータからヴィエステという場所までは、海食柱が集中して見れる場所でもあり、ボートに乗って、湾の景色を楽しむのもオススメです。また、この辺り一帯はたくさんの洞窟があり、天気のいい日には、光の反射で青の洞窟を楽しむことができます。

マッティナータのビーチの特徴は、石が大粒なこと。見ていると美しいのですが、歩くと足の裏がマッサージ状態で、不健康な人には激痛が走ります。行かれる方は念のため、海のシューズを持っていくと重宝すると思います。

マッティナータにある、ホテルBaia dei Mergoliから展望できる景色は絶景です!

また、プライベートボートも出ており、洞窟巡りや小さな湾にできたプライベートビーチで過ごすこともできます。

PESCHICI ペスキチ

ガルガノの北部に位置し、そのビーチの美しさから、ブルーフラッグビーチに指定されています。
天気がいいときは、対岸にクロアチアも見ることができます。村の白い建物と海の色のコントラストにドキッとするような美しさを感じます。過去の争いで一度街が崩壊しましたが、その後フェデリコ二世によって再建されました。

ペスキチへ来たら、名物のPaposcia(Pizza aVamp)を是非試してください。パニーニにより少し長めのパンで、高温で調理する際にVampするのが特徴です。また地元では、16世紀から食べられている、スローフードの代表ともされている食べ物です。

個人的には、小さな村の中で一番好きになった場所でした。

また、この街へ来たら絶対訪れいレストラン”Trabuccoトラブッコ”。
地元の人にも大人気のこのレストランは、海と夕日が一望できるロマンチックな場所。

トラブッコとは、この地域の昔の漁業法で、このレストランは使用しなくなったトラブッコを改装したものです。通常のレストランより少し高めの価格設定ですが、魚介類と美味しいお酒が楽しめます。

Monte Sant’ Angelo モンテ・サンタンジェロ

フランスのモンサンミッシェルと同様、大天使ミカエルが祀られている聖地。5世紀に幾度かに渡って、ミカエルが姿を見せた場所で、ランゴバルト人が洞窟の上に建物を建て聖域としました。

その後は、大天使を巡る重要な巡礼地となっており、スピリチュアルスポットとしても知られています。教会のある洞窟はユネスコの世界遺産にも登録されています。
また、1656年にペストが蔓延したとき、ミカエルが多く出現したと報告されています。

青い空と白い建物のコントラストが印象的なモンテサンタンジェロの街並み。

 

イタリアの秘境

南イタリアは、ヨーロッパでは有名な観光地として人気がありますが、アジア人や日本人にとっては未開発観光地とも言えると思います。治安は場所によっては気をつけなければならない場所もありますが、海外で気をつけなければならない最低限のことをしていれば問題はないと思います。
英語はほとんど通じないので、どっぷりとイタリアの世界観に浸かれるという感覚と地元民との密な交流が楽しめる、ティピカルな旅に飽きた人にはオススメです。

小さな南イタリアの紹介は、第二弾へと続きます。。。