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観光の未開拓地、南イタリア プーリア地方 その2

南イタリアプーリア地方に滞在している、モデル・定住旅行家のERIKOです。

前回に続き、プーリヤ地方の魅力溢れるスポットを紹介したいと思います。

私はLuceraルチェーラという街に滞在しながら、プーリヤ地方の小さくて素敵な街に足を伸ばしています。
合計で約1ヶ月プーリヤ地方にいましたが、日本人はおろか、中国人さえも見かけませんでした。それくらいまだまだ観光地としては知られておらず、アクセスが不便な場所なんだと思います。
その理由の一つに、プーリア州には空港が、Bariバーリと、ブリンディシBrindisiという街にしかなく、そこから別の場所へアクセスがしにくいのです。

しかし、どの場所も苦労して行く価値があるところばかりです!

TRANI  トラーニ

バルレッタ=アンドリア=トラーニ県という、イタリアで最も新しい県の中にある街。通称、アドリナ海の真珠と呼ばれているほど、美しい海を見ることができます。
1233年にフェデリコ二世によって築かれたお城と大聖堂が海沿いに建ち、その景色はまさに絶景です。サン・ニコラ・ペレグリーノSan nicola Pellegrinoがこの街の聖人となっています。

レストランやバーがたくさんあり、地元の人がディナーや散歩がてらに来る場所でもあります。若者が多いので賑やかですが、海風に当たりながらゆったりとした時間を楽しむことのできる港街です。

オススメは、やはり夜に来て、ライトアップされた大聖堂やお城を眺めながら散歩し、夕食を楽しむことです。

私たちが入ったレストランは、生憎パスタがアルデンテ過ぎて残念でしたが、万が一食事に満足できなかった場合は、レストラン側は料金を請求して来ませんので、素直にウエイターへ伝えるのが賢明です。

ALBEROBELLO アルベロベッロ

バリ県にある観光名所。とんがり帽子のTurullo(トゥルッロ)と呼ばれる伝統的な家屋が1500件近くあり、ユネスコの世界遺産に登録されています。地元ではトゥルッロは、 Casada(カサーダ)という名前で呼ばれています。

16世紀から17世紀にかけて開拓のために集められた農民によって造られました。領主アクアビーバ伯爵が、王の許可なく街を興し、税金から逃れるために、すぐに解体できるような家を作るよう命じたのがこの簡素な作りとなったと言われています。
もともと石灰岩質のこの地域では、石灰岩を住宅に用いる方法が発展して来ました。また、接合剤などは使われておらず、切石を積み上げ、石灰を塗って仕上げられています。

この街は岐阜県の白川村と姉妹都市になっています。

Alberobelloから少し離れた場所に、昔のトゥルッリが残っている場所を見かけましたが、畑のなかにあったので、近くでは見ることができませんでした。

日本語で書かれたお店の看板なども見かけ、日本人にも何人かすれ違いました。南イタリアで日本人と出会ったのは、後にも先にもこの時だけでした。

POLIGNANO A MARE ポリニャーノ・ア・マーレ

ここ、ポリニャーノ・アマーレは、「Volareボーラレー~oh, oh!」ビールのコマーシャルや、サッカーでおなじみのこの曲の歌手、Domenico Mudugno ドメニコ・ムドゥグノの出身地です。


ここの見所は、何と言っても美しいリアス式海岸で、その間にできたビーチにはたくさんの人たちで埋め尽くされています。
また、ここではレッドブルのクリフ・ダイビングが今年行われたばかりでです。
日本人は全くいませんが、ヨーロッパ人にとっては人気観光地となっています。少し値段は張りますが、崖の間にできた洞窟の中にあるレストランで食事をするのも、ロマンチックな体験になると思います。

南イタリアの楽しみ方

2度に渡って、南イタリア・プーリア地方(主にフォッジア県、バリ県)を紹介しました。
プーリアには1ヶ月ほど定住旅行しましたが、それでも限られた場所しか訪問できないほど、見所に溢れた地域です。また、北イタリアと比べて物価がとても安いので、新鮮で美味しいものが安く食べられます。

おすすめなのは、長めの休みを取って、ゆっくりとレンタカーなどで小さな村々を周り、気に入った村に滞在するというような、行き当たりばったりの旅です。(まさにイタリア人みたいですが)とにかく、中部や北部では味わえないような楽しさに溢れているので、刺激と癒しを一緒に体感したい方は是非!