全てを浄化する土地、オイミャコン村

世界にはその土地土地で、昔からの言い伝えや迷信がたくさんあります。
今回は、オイミヤコン村で聞いた、ちょっとスピリチュアルなお話を紹介したいと思います。

ある日の夕食時、家族との団欒の流れで、なぜかパワースポットの話になり、奥さんのエレノーラさんが、オイミヤコン村に伝わる不思議な話をしてくれました。

エレノーラさんは、オイミヤコン村で生まれ育ち、ヤクーツクの大学で学びました。都会の方が便利がいいし、色んなものも揃っているのに、なぜ?

「この村へ戻ってくると、すべてが浄化されて綺麗になるの。心も体も、汚れたものが大地に消えていく感じ。ヤクーツクに長くいると頭が痛くなっていたりしたわ」

彼女曰く、この土地には不思議な力があるというんです。

オイミャコン村に伝わる不思議な話

「オイミヤコンに代々伝わる話で、この村にはオイミヤコンの自然に受け入れられた人しか辿りつけないというのがあるの」

オイミヤコン村へ来るための条件をクリアーするのが難しいのは納得できます。

まず1つに交通事情。ヤクーツクからここまで不定期に運行している乗り合いのタクシーか、プライベートタクシーを手配し、2日間かけてやっと辿り着くことのできる場所で、日帰りなどで簡単に来られる場所ではありません。

次に時間の余裕。行き帰りだけで4日間かかるので、一週間以上の時間の余裕がある人でないとなかなか来るのが難しいです。

まず、上記をクリアできる人だけでも限られてきますね。

それに加えてこの寒さ。-60℃の気温に耐えられるのか、体が順応できるかというのも大きなポイントとなります。

そして根本的なこととして、ここへ来たいという気持ちがあるかないかです。
おそらく、多くの人はここへ来るために自分の人生の時間を割こうと思わないだろうと思います。

しかし、オイミヤコン村の人たちのいう、限られた人というのは私が示した事柄とは少し違うようです。

彼らが話すのは、「オイミヤコンの自然に、受け入れられた人」という意味なのです。

その受け入れられる条件というのは、

1、ここへ来る準備が整った人。(この土地のスピリットに受け入れられる人)

2、特殊な能力(超能力)を持たない人。

なのだそうです。

実は、今回同行してくれている外務省のイリーナさんは、これまで何回もオイミヤコン村への訪問を計画していたそう。
しかし、毎回急な日程変更や体調不良などが直前に起こって、来られなかったのだそうなのです。
イリーナさんだけではなく、不思議とこういったようなことが起こり来れなくなる人は五万といるのだそうなのです。

エレノーラさんが、この村で働いていたある医者の話をしてくれました。

「10年位前、この村にある一人の医者が働きに来たの。
彼はヤクーツクに家族と住んでいたんだけど、彼だけがオイミヤコンに引っ越して来たの。実は、彼は不思議な力を持った人で、手だけで人の病気や怪我を治したりしていたわ。

そんなある日、ヤクーツクに住む彼の奥様が急に他界したの。彼は一度ヤクーツクへ戻って、それからまたオイミヤコンへ戻ると言っていたので、家もそのままにして、村の人たちも彼が戻ってくるのを待っていたわ。

しかしいざこちらに戻って来る途中に、彼の乗っていた車が事故に遭って彼は死んでしまったの。私たちは、彼は特殊な力を持った人だったから、この土地の精霊に受け入れられなかったと思っているわ」

彼らがアニミズム信仰であることは知っていましたが、何よりもオイミヤコンという土地は、このような寒さと暑さを作り出しているというだけで、すでに特別な土地であると思います。

ちなみに、我々がオイミヤコン村へ来る途中で出会った、こちらの中国人のサイクリストのお兄さんは、オイミヤコン県に入った途端、原因不明にも突然自転車のタイヤが壊れ、村へ来ることが出来なかったそうです。

オイミヤコン村の迷信、信じるか信じないかは、あなた次第です。