極寒の地での身の守り方

我々日本人が考える冬の装いとは、コート、手袋、マフラーくらいです。北海道の一部を除き、冬に-40℃以下になる場所はほとんどありませんし、マイナス気温と聞いただけで、とても寒いというイメージがありますね。

真冬のオイミヤコンへ行くと決めた時、一番悩んで準備に時間をかけたのが、“服装”でした。
一体、-60℃で何を着ればいいのか想像も出来ません。お肌への影響もとても心配していました。

実際村へ来てみて、生活していく中で、身につける物の身に着け方のようなもの学びましたので、紹介したいと思います。

 

どうしてそんなに寒い?

そもそも、北極圏内でもないオイミヤコン村が、どうしてそんなにも寒いのでしょう?

オイミヤコン村は海抜1000mの地点にあり、スタノボイ山脈という山に囲まれています。海から遠く離れているため、水分の多い海上の空気はここまで届きません。さらに、北極圏から吹き付ける寒気団はこの山脈によってをおしとめられ、ヤクート一帯に冷たい空気が蓄積されるのです。冷たい空気は重たく密度も濃く、この地帯は、冬季に極端な高気圧となり、雪も降らず、空気は乾燥します。またこの高気圧は、太平洋方面からの暖かい空気の流入をシャットアウトしてしまうので、気温が下がるには最高の条件を満たしているのです。

ちなみに、夏には+40℃まで気温が上がるため、寒暖差はなんと100℃を超えます

私が身につけた防寒具一覧

さて、そんな極寒の地、オイミヤコン村で私が何を着て寒さを耐えしのいでいるのか、ご紹介したいと思います。

こちらが一度に着る服の量です。靴下は天然ウール、普通の靴下、登山用の極厚の靴下の3枚重ねです。
そして、パンツです。タイツ3枚、パンツ1枚、その上に防水のパンツを1枚履いています。
ヒートテック3枚、セーター2枚、その上にThe North Faceの南極観測隊が使用しているジャケットを1枚でOK!

忘れてはならない帽子。帽子は絶対に本物の毛皮(うさぎやキツネ)を使用するのが大事。
綿などではちゃんと頭が守られず、頭痛を引き起こしてしまいます。観光客は平気で綿製の物を使用している人も多いですが、現地の人に言わせると非常に危険な行為だそうです。

そして手袋。よく写真を撮るので、薄いのと厚いのの2枚使いです。ちなみに、素手でドアノブや鉄などを触ってしまうと、やけどをしてしまうので、必ず手袋をして物を触ります。

これだけしっかり装備をしても、外へ出た途端一気に冷気が入ってきて、冷たくなってしまうんです。。。

 

そこに、ワーレンキという、フェルトで作られたブーツを履けば、足は暖かく守られます。このワーレンキ、見た目よりとっても軽いんです。靴を履いているのを忘れるぐらい!

 

こんな感じで出かける前やトイレの度にフル装備をして外にでるのですが、やはり、この土地に生息している動物の毛皮を衣服に使用するというのが、一番体が守られて温かいと感じます。地元の人はこの通り、全身毛皮で中は意外と薄着です。屋内はたまに暑さを感じるほど温かいので、非常に合理的です。

お肌はもちろん外気にさらしていたわけですが、特に心配していた極度の乾燥もなく、いつもと同じスキンケアーで問題ありませんでした。